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断熱等級が高い家って何がいいの?わかりやすく解説
2024.10.17 Thu
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目次
家の断熱性能は快適な暮らしを実現するために必要な性能です。断熱等級は断熱性を評価するもので、等級が高いほど一年中快適に暮らすことができます。断熱等級の高い家と低い家ではどのような違いがあるのか?等級が高い家は何がいいのか、わかりやすく解説いたします。
断熱性能とは?
断熱性能とは外の熱が室内に入るのを防ぎ、外気の影響を受けずに室内を快適な温度に保つことができる機能です。窓や壁、屋根に断熱材を使用することで熱や冷気の出入りを防ぎ、この機能が優れているほど夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。
断熱性能の主な基準
Q(キュー)値とUA(ユーエー)値とは?
UA値とQ値はどちらも熱損失係数を表す数値で、住宅の熱がどれだけ外に逃げやすいかを表しています。
Q値は建物の延べ床面積だけで算出するため条件によっては誤差が生じてしまうことがあり、その部分を補うために、建物の熱損失量の合計÷延べ外皮面積の計算式で求められるUA値が、平成25年に改正された省エネ基準からは一般的に用いられるようになりました。どちらも数値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高い家になります。
C(シー)値とは?
住宅の気密性能を表す数値で、住宅における相当隙間面積を示します。建物の床面積あたりの隙間面積をcm²で示し、C値が小さいほど気密性能が高いということになります。
断熱等級とは?
断熱等級とは建物の断熱性能を判断するもので、国土交通省が制定した「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」において設けられた基準によって決められます。等級は1〜7段階まであり、高いほど断熱性能が高く、各等級ごとに満たさなければならない基準があります。
2022年の3月までは最高等級は5でしたが、2022年4月に等級5、10月に等級6と7が新設され、今の最高等級は7となります。
断熱等級 | 内容 |
断熱等級7 | HEAT20 G3レベル |
断熱等級6 | HEAT20 G2レベル |
断熱等級5 | ZEH水準 / 長期優良住宅 |
断熱等級4 | 平成11年 次世代省エネ基準 |
断熱等級3 | 平成4年 新省エネ基準 |
断熱等級2 | 昭和55年 旧省エネ基準 |
断熱等級1 | 昭和55年基準に満たないもの(無断熱) |
2025年度以降は全ての新築住宅の最低基準は等級4以上が義務化されています。2022年3月までは最高等級だった断熱等級4が最低等級に。さらに、2030年には省エネ基準の水準が引き上げられることから、断熱等級5が最低等級になります。
さらに、2024年4月からスタートしている省エネ性能表示制度は、建物の販売・賃貸時に省エネ性能の表示が求められるようになりました。
断熱性が高い家は何がいいのか?
一年中、過ごしやすい室温に保ちやすい
断熱性能が高い家は熱の出入りが少ないため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる室温を保ちやすくなります。空調をつけている部屋とつけていない部屋との温度差も少なく、家の中のどこにいても快適に過ごすことができます。
冷暖房費を節約できる
断熱性能が高い家は外の気温の影響を受けにくく、冷暖房を使って冷やしたり、暖めたりする場面が少なく済むため、結果的に冷暖房費を抑えることができます。一方、断熱性能が低い家は外気の気温の影響を受けるため、快適な温度を保ち続けるために冷暖房を長時間運転させる必要があるため電気代がかかってしまうのです。
ヒートショックリスクの低減
温度差の激しい家では、暖かい部屋から寒い部屋に移動した際に起こる、急激な気温の変化により、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすリスクがあります。ですが断熱性能の高い家は、各部屋の温度差が少なく家のどこにいても快適に過ごせるので、ヒートショックリスクの低減に繋がります。
家が長持ちする
外気温と室内の温度差の激しい家ではカビや結露が発生しやすく、床下や家の内部で起きてしまうことで腐食してしまう場合があります。しかし、熱性能の高い家は温度差が少ないため、カビや結露が発生しにくく、家を長持ちさせることができます。
この記事のまとめ
断熱性能に配慮した家づくりを
断熱等級の基準は年々上がっていますが、今後も上昇していくことが予想されます。断熱性能が高い家は外の熱の出入りが少ないことから、一年中快適な暮らしを実現し、他にも様々なメリットがあります。家づくりを検討する際は、UA値、C値を参考に、断熱性能にも配慮した家づくりを行いましょう。
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