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「耐震等級3」ってどのくらい安全なの?わかりやすく解説
2024.10.17 Thu
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地震大国である日本では、住宅を検討する人にとって、建物がどれだけ地震に強いかはとても重要なポイントだと思います。カタログやパンフレットで目にする「耐震性能3」。地震に強い家ということは理解していると思いますが、どのぐらい地震に耐えることができる強さなのか?この記事では耐震等級3について詳しく解説していきます。
耐震等級とは?
耐震等級は1〜3まであり、法律で定められた建物の耐震性の指標として3段階で耐久性を表す数字です。
数字が大きいほど耐震性能が高く、家を建てたり、買ったりする際の目安となるわかりやすい判断材料です。
耐震等級1
建築基準法で定められた最低限の耐震等級で、震度6〜7の地震で倒壊や崩壊しない強度、10数年に1度の震度5程度の地震で損傷しない、命を守るために最低限の耐震です。震度6〜7で倒壊や崩壊はしないが損傷はするという意味でもあり、損傷があるということが命に関わる場合もあるということを理解しておかなければなりません。
耐震等級2
耐震等級2は耐震等級1の1.25倍の地震に耐えられる建物をさします。震度6〜7の地震でも修繕を行えば長く住み続けることができる可能性があります。
長期優良住宅ではこの耐震性能2が求められます。長期優良住宅で認定を受けるには耐震等級2以上(壁量計算の場合は耐震等級3)の強度でなけばいけません。災害時の避難所や、公共の建物は耐震等級2が必須となります。
耐震等級3
耐震等級3は耐震等級の中で最も高く、住宅性能表示制度の中で最も地震に強い最高等級です。耐震等級1の1.5倍の地震に耐えられる建物をさし、大きな地震がきても軽微な修繕で住み続けることができます。消防署や警察署と同じ強度があります。
耐震性能3はどのぐらい強いのか?
近年日本では大規模な地震が頻発し、その度に多大な被害が報告されています。
平成28年の4月に起きた熊本地震でも耐震等級3の木造住宅は倒壊はゼロ、建築基準法レベルの家は倒壊軒数は少ないものの、被害が見られます。
国土交通省 参照
この結果から、今後起こりえる大地震に備え安全性を確保するために、耐震等級3の住宅を建てることは安心して長く住み続ける上でとても重要なことです。
耐震等級3の家を建てるメリット
地震保険の割引が受けられる
耐震等級3の住宅は命を守ることができる地震に強い家を手に入れられるだけでなく、地震保険の割引を受けられます。地震保険の保険料が加入時に50%割引になります。
耐震等級2では割引率30%、耐震等級1では割引率10%です。等級が高いほど保険料が割安になるというメリットがあります。
住宅ローンの優遇
耐震等級3を取得するメリットとして、耐震等級3を取得するとフラット35Sの金利Aプランを選択できます。このプランでは住宅ローンの優遇措置が受けられるため、初めの10年間は、通常の金利から0.25%引き下げが適用されます。
長期優良住宅の性能をクリアできる住宅
耐震等級3の住宅であれば、国が定めた長期優良住宅認定制度の基準となる項目を概ねクリアできる住宅となるため、住宅ローン控除や登録免許税、不動産所得税が軽減されるなどのメリットがあります。
耐震等級3と耐震等級3相当の違い
耐震等級3の住宅を検討する際に注意が必要なのが、耐震等級3相当という言葉を見ることがあると思います。耐震等級3相当とは、建築会社が独自の計算で耐震等級3と同等のレベルの住宅であると判断している住宅です。
建物の強度としては同じだとしても、それは実際にその住宅を建てた住宅会社しかわからないため、耐震等級3の住宅が得られるメリットも耐震等級3相当では受けることができません。
耐震等級3は住宅性能評価制度に則って第三者機関へ申請を行い、認定されて初めて取得することができます。取得までには費用や手間もかかりますが、耐震等級3相当と耐震等級3とではこのような違いがあることを理解しておくことが必要です。
この記事のまとめ
耐震等級3は命を守る住宅
耐震等級3を取得するには費用や手間がかかりますが、大きな地震に耐え、命を守ることができる住宅です。どのレベルの性能を住宅に求めるのかは家を建てる人が決めることですが、耐震等級に関する知識を持ち、納得のいく家づくりをするには重要な判断基準となります。
AQ HAUSの住宅は全棟、耐震等級3を取得しています。地震に強く、高品質な注文住宅を検討している人は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。