資金計画
住宅の資金計画を立ててみよう!
2024.10.17 Thu
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人生で一番の大きな買い物となるマイホーム、家づくりを考えた時どのような手順で進めていけば良いのか迷う人もいるでしょう。理想の外観デザインや内装デザイン、こんなキッチンにしたいなど家づくりのイメージが沸いていても、それを叶える資金がなければ叶えることができません。
この記事では、適切な資金計画を建てるための手順や資金のバランスについて解説していきます。
住宅づくりは資金計画から
まず資金計画とは具体的にいうと長期的な返済計画です。どのように資金を用意し、どのように支払いをしていくのかの計画です。
長期的な計画になるので、子供の人数や将来起こる予定や起こり得ることを想定して計画を立てる必要があります。
自己資金の把握
住宅ローンによっては自己資金なしで借りられるものもありますが、借入額が大きい分だけ月々の支払い金額は大きくなります。
できれば負担を減らすためにも総額費用の20%ほどが一般的です。
しかし貯蓄の全てを頭金にしてはいけません。子供の学費や建築後の思わぬ修繕費、万一のための生活費などライフプランを考えて、手元に残しておくことも必要です。
住宅を建築するためにかかる費用
家づくりは建築の本体の工事費以外にも、建築を行うためにかかる費用があります。
購入した土地に既存の建物がある場合の解体費用や地盤改良費、造成工事、また電気・水・ガスなどを引き込むための工事など付帯工事費は総額費用の20%ぐらいみておいた方が良いでしょう。
住宅購入時にかかる諸費用
住宅や土地を購入する時、建物の価格以外に諸費用が発生します。金額は新築の場合は3%〜5%、建売住宅、中古住宅の場合は5%〜10%が目安です。
① 売買契約書等の印紙税
② 仲介手数料
③ 登録免許税
④ 住宅ローン借入れのためにかかる費用
(事務取扱手数料、保証料、団体信用生命保険の保険料など)
⑤ 火災保険料・地震保険料
⑥ 固定資産税・都市計画税
⑦ 不動産取得税
金融機関等で諸費用の項目は細かく変わります。現金でしか払えないものもあるので、余裕をもって資金を用意しておきましょう。
いくらの家が建てられる?適切な借入額とは
家を建てたいと考えた時、住宅ローンをいくら借りられるか考える人も多いはずです。おおよその借入額について計算してみましょう。
借入可能額は各金融機関の審査基準によって異なりますが、返済負担率、借入期間、現在の借入金の有無などによって決まります。
住宅ローンの借入は一般的に年収の5倍〜6倍までが上限の目安です。一般的に銀行の住宅ローン審査では、返済比率年30〜35%が借りられる額の限度とされています。
しかし上限いっぱいまで借りてしまうと、返済期間が長い住宅ローンでは、子供が産まれたり、ライフスタイルの変化によっては、先々で返済が負担になることもあります。
年収 | 返済比率35% |
300万円 | 2,725万円 |
400万円 | 3,633万円 |
500万円 | 4,541万円 |
600万円 | 5,450万円 |
700万円 | 6,358万円 |
800万円 | 7,266万円 |
900万円 | 8,175万円 |
※借入期間35年、金利1.8%で計算
年収400万円で3633万円借り入れした場合、10万円ほどの住宅ローンを手取り30万円前後で支払うとなると、家族の人数が多いほど負担に感じるはずです。家族旅行や子供の習い事などを考えると、もう少し余裕がないと難しいのではないでしょうか?
借りれる額ではなく、いくらなら無理なく返せるかを考えると返済比率20%ぐらいが何か状況が変わったことを踏まえても無理のない借入額になるはずです。
住宅ローンの種類
住宅ローンの種類には「固定金利型」「変動金利型」「固定金利期間選択型」の3種類があります。
固定金利型は返済期間中の金利が一定で、将来の金利上昇リスクを避けることができるため、安定した返済をしたい方に適しています。
変動金利型は金利が定期的に見直され、金利が低い時期に返済額を抑えられますが、将来的な金利上昇の可能性もあります。
固定金利期間選択型は、一定期間の金利を固定するタイプで、期間終了後は、その時点の金利水準で、変動金利型に移行するか、再び固定期間を設定するかを選択することができます。
この記事のまとめ
家づくりは無理のない資金計画から
住宅を建てる際には、理想のデザインや間取りなどの叶えたい住宅のイメージが先行してしまいますが、何より大切なのはその理想を叶えるための無理のない資金計画です。
毎月の家計の収支を確認し、住宅購入だけでなく、子供の成長に合わせて、将来的にどんな費用がかかるのかも含めて、話し合っておくとスムーズな資金計画を立てられます。